全面リフォームの事例

荒川区町屋 H様邸 減築

減築? 都市に現れた、とんがり小屋。

素人目にもやや時代感のある、住宅地のなかのタイル張りの鉄骨ビル。

延床面積90坪と広いので、社屋兼住宅として複数のオーナー歴を持つ建物ですが、廃業と同時にコンパクトな住まいを求めた現オーナーのH様は、建て替えを希望されたのです。そこでモノリス秀建が出した提案。

それは、建て替えではなく“減築”でした。

物件データ

構造鉄骨造ビル階数地上3階建て
築年数40年以上リフォーム完成年平成20年5月

光溢れる山小屋風の平屋

お問い合わせからプラン提示まで

1.  忘れたころに、ふらっと現れたお客様。

H様邸の完成から遡ること6年前。とあるお宅の新築施工を請け負っていたモノリス秀建ですが、近所に住むH様はこのお宅の新築現場が気になっていたようで、施工風景を見ていたそうですが、あの個性的なお宅の施工をそつなくこなしているなら安心だ!と、「工事を考えているから、見積もりして欲しい」と現場で言われたそうです。

しかしそれから一切の音沙汰なし。
約5年後のある日突然「ちょっと家を建て替たいのですが、、」と、
新規のお客様のごとく来社されたH様。

5年の間にどのような心変わりがあったのかは分かりませんが、商売を廃業したことや、エレベーターのない3階での生活が年齢とともに辛くなってきたことがきっかけだったのかもしれません。

2. 提案したのは、鉄骨躯体を残した“減築”。

提案したのは、鉄骨だけを残した“超”スケルトンリフォーム

1階部分は倉庫、2階部分は事務所、そして3階部分が住居として使用されていたビルで、延べ床面積は90坪。

廃業した今となっては、H様ご夫婦と娘さんの3人で暮らす建物としては大きいです。そこでH様は平屋への建て替えをご希望されたのですが、モノリス秀建の会長が出した提案は、構造を解体・規模縮小してスケルトンリフォームをすることでした。一般的なスケルトンリフォームは全ての躯体を残しますが、今回のリフォームで残そうとしているものは1階の構造体のみです!。

その上に新たに木造の屋根を架け、平屋にしましょうという計画なのです。

「そんなことできるの?」と驚かれる方もいるでしょうが、実際H様自身も驚いていたとのこと。
建て替えるとなると、既存建物の地中の大きな基礎を解体撤去し、再び新築の基礎を工事することとなりますが、
地盤の軟弱な地域に位置するH様邸の敷地を掘り返してしまうと、地耐力も落ちてしまいます。
また、当然建て替えの場合のコストは一番高くなります。
トータルで検討した結果、鉄骨を残した平屋建てを提案したのです。

3. お客様のご希望は、平屋・山小屋・採光のみ。

お客様のご希望は、平屋・山小屋・採光

迷いのない提案に、その場で全面リフォームを決断したH様。
ファーストコンタクトから5年もの時を経て、ここで一気に動き出すこととなったのです。

「展開が速くて楽しい仕事でした」と設計担当はお話してくれたのですが、H様のご希望は当初の建て替えでもご希望されていた平屋に加え、山小屋風のデザインと日当たりの良さの3点のみ。
これ以外は「まかせたよ」と一言告げられたそうですから、あとは突き進むのみです。仕事の質もあがりますね。

若い頃スキー場で過ごした経験をお持ちのH様は、山小屋風といった漠然としたイメージを伝えたようですが、同じ冬山の経験を持つ設計担当はイメージを共有できたようです。

具体的な規模やイメージは決まり、
次は採光についての検討となりました。

4. 「お客様のアイデア」×「プロの設計」。

これまでは3階が住居だったため、裏手にマンションがあるものの日当たりは抜群でした。

しかし今度は平屋となるとそうはいきません。通常日当たりを解消する手段としては、天窓から光を入れるといった方法が取られますが、屋根面に設置された天窓は、漏水リスクや窓拭き等メンテナンスの利便性に劣るため、設計としては最終手段です。

「どうやって天井から十分な光を導こう?」と考えていた矢先、まだ平面の間取り図しか完成していない段階でH様から届いた1枚のFAX。
そこには屋根の勾配のギャップに横長の窓を取り付ける完成形に近いスケッチが描かれていたのです。

「このスケッチを形にすると、なかなか面白い建築になる!」

このように思った担当者はすぐさま屋根の詳細図の作図に取りかかったのですが、今度は下部の基礎廻りで問題点が!。
解体を始めると、とんでもない事実が発覚したのです。

平屋・山小屋・採光のみ
「お客様のアイデア」×「プロの設計」
「お客様のアイデア」×「プロの設計」

施工からお引渡しまで

1. 基礎に乗っているだけ?恐ろしく耐震性の低い建物。

地面に乗っているだけ?恐ろしく耐震性の低い建物
 

古いながらもどっしりと地震に強そうな鉄骨造のビル。
しかし解体を始めてみると聞こえてきたのは、「建物の揺れがどうも気になる」といった職人さんの声。

早速現況を確認したところ、柱と基礎がナット接合されていない施工不良ヵ所が多数見つかりました。つまり、基礎に建物が自重で乗っかっているだけという非常に危うい建物だったのです。

さらに柱梁間にも方杖を入れるなどして耐震補強し工事を進めていたのですが、一難去ってまた一難。
役所の方から、「届けは出されましたか?」といった連絡が入りました。

2階・3階部分を壊し、1階部分と基礎を残してリフォームを行う今回の事例は「減築」に当たるため、
建て替え(建築)には当たりません。
しかし特殊な事例だったため、役所に出向いて工事の詳細を説明したりと、少し手間が増えたそうです。家づくりはいろいろと予期せぬ問題が起こるものですね。

2. もはや職人さん?手を動かすことが大好きなお客様。

手を動かすことが大好きなお客様

役所の承認をいただき施工を続行。

モノリス秀建の担当者も毎日現場を訪れていたそうですが、現場に行くと必ずH様がいるとのこと。
そして職人さんに混じって作業をしているというから驚きです。

そんなH様から「吹き抜け周り(旧2階の構造床)を小屋裏収納にしたい!」という提案がありました。

もともと小屋裏は閉じるか生かすか?と検討中だったのですが、小屋裏収納にして床は板張りに、
しかも床工事をH様夫妻で施工担当します!というのです。

毎日現場に来るだけでなく、木工事をセルフビルドで行うといったレアケースではありますが、
専門の技術や精度を要するところはプロに任せ、許されるところは積極的に参加することで、家づくりを楽しまれていたのではないでしょうか。

そして約3ヶ月半かけ、まるで新築のような“都市の山小屋”が完成したのです…が、
完成後またまたちょっとした騒動が起きたのです。 

3. 誰もがこれほど変わると思っていなかった。

大きな建物のため、既婚で別居しているご長男夫婦と、リフォーム工事後に同居を開始する選択肢もありました。そのため計画前に家族会議をおススメしたところ、同居は無いということで、ご夫婦と長女さんが暮らす住まいとして減築されました。

しかし完成後に訪問したご長男は、実家の変貌に驚かれたそうです。
リフォームをするから一緒に暮らさないかと言われたものの、築40年以上の古い建物。
リフォームをしてもこれほどの変化は予測できなかったのでしょうが、変貌をとげた実家を見て後に同居を迫られたというエピソードは、モノリス秀建で語り草となっているようです。劇的に変化するリフォームならではの面白い例ですね。

さらには税務署に「新築」同等とされ、固定資産税がアップしたというオマケ付き。築年数40年以上、けれども固定資産税は新築の評価額という珍物件となったH様邸ですが、「いや~、固定資産税上がっちゃったよ」とH様は苦笑いだったそうです。

手を動かすことが大好きなお客様
これほど変わると思っていなかった
これほど変わると思っていなかった

H様邸周辺は狭い道に古い住宅が密集しているため、少し窮屈なイメージがあります。
しかし、おおらかな吹き抜けから降り注ぐ光が各個室に届く設計となっているので、
ゆとりある空間となりました。

建て替えとリフォームで迷っているのであれば、まずはモノリス秀建までお問い合わせを。
お客様に合った最善の提案をさせていただきます。

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